Ray Ven社(レイヴェン)Ray Ven-L
Ray Ven-L
超高速フェムト秒レーザー
RayVen-Lは、2.1 µm帯の高エネルギーフェムト秒レーザーで、次世代の半導体加工、微細構造形成、材料科学研究に革新をもたらします。10 kHz~100 kHzの可変繰り返し周波数、750 fsのパルス幅、最大10 Wの平均出力、1 mJの高エネルギーパルスを実現し、精密かつ高効率な加工が可能です。 このレーザーは、シリコンやゲルマニウムを透過し、ポリマーやガラスに強く吸収される特性を持つため、半導体やバイオチップ製造、精密切断、超高速分光などの研究分野での活用が期待されています。

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主な特長
1. 高エネルギーパルスと広帯域スペクトル
- パルスエネルギー:100 µJ~1 mJ → 高エネルギーによる深部加工が可能
- 波長:2085 nm / 10 nm(-3dB) → 広帯域スペクトルで非線形光学応用に適応
- パルス幅:750 fs → 変形の少ない精密加工を実現
2. 高いビーム品質と優れた安定性
- M2<1.2のガウシアンビーム → 高精度な加工と研究向けに最適
- 出力変動(RMS):0.35%以下 → 長時間の安定運用を保証
- 誤調整不要(Misalignment-Free)設計 → 高い耐久性と使いやすさ
3. 優れた環境耐性と長期安定動作
- 水冷式による高い熱安定性
- 動作環境:15~28℃、湿度35~70%で安定出力
主な応用分野
1. 半導体産業
RayVen-Lの2 µm波長は、シリコンやゲルマニウムを透過し、ウェハ加工、シリコン接合、穴あけ、切断といった半導体製造工程に新たな可能性を提供します。
2. 微細構造形成(ポリマー加工・ラボオンチップ)
ポリマー材料に対する高い吸収率を活かし、マイクロ流体デバイスやラボオンチップの製造に適用可能です。さらに、ガラスの微細加工にも利用できます。
3. 高精度材料加工
- スクライビング(Scribing) → シリコンウェハの精密加工
- クレービング(Cleaving) → 350 µm厚のシリコンを高品質にカット
- ボリューム内部改質(In-volume modifications) → ガラス内部の精密加工
- ポリマー加工(Machining of polymers) → 透明材料PMMAの微細なライン加工
仕様
- パルスエネルギー(Pulse energy): 0.1 mJ – 100 µJ
- 繰り返し周波数(Repetition rate): 10 kHz – 100 kHz
- 平均出力(Average power): 10 W
- パルス幅(Pulse duration): 750 fs
- ビーム品質(Beam quality): TEM00,M2
- ビーム高さ(Beam height): 60 mm
- サイズ(レーザーヘッド)(Size (laser head)): 420 × 297 × 92 mm
- 誤調整なし(Misalignment-free)
- 水冷式(Water-cooled)
パルス幅とスペクトル特性
・滑らかなスペクトルを持ち、ほぼ変換限界に近いパルス幅を実現
ビーム品質と出力安定性
・回折限界に近いビーム品質と高い出力安定性を実現
材料加工
- シリコンウェハ(厚み350μm、精密研磨済み)
- シリコンウェハ(厚み350μm、クレーブエッジ)
- Corning7979ガラス(厚み6.35mm)
- PMMA(透明材料)におけるラインスクライビング(500μm)
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