Cycle社 バランス光マイクロ波位相検出器 BOMPD
バランス光マイクロ波位相検出器 BOMPD
バランス光マイクロ波位相検出器（BOMPD）は、完全自動で、パルス列とRF信号のゼロクロス領域の間の時間遅延を高精度に検出することができます。この２つの入力信号間におけるタイミング精度のずれに比例するベースバンド信号を発生させ、位相ロックループ（PLL）回路でその信号を利用して、マイクロ波信号源にレーザーを、またその逆にレーザーにマイクロ波信号源を確実に同期します。バランス型・検出方式により、光源とマイクロ波信号源の両方の振幅変動に影響を受けず、光検出過程において、AM-PM変換ノイズを大幅に抑制します。
本装置は、お客様からご要望のあるアプリケーションを補完するために、オプションで、タイミングジッタのみを測定する測定装置（MD）、レーザーの同期に必要なコントローラとドライバーを統合した同期装置（SD)、クロック動作に基づいてRF信号を発生させる電圧信号発振器（VCO）を搭載した「RF信号発生オプション」を提供しています。
入力波長は800nm, 1030nm, 1550nmをご用意しています。製品のカスタマイズが必要な場合は、タイミング解析に関する技術をもつ当社のエキスパートまでお問い合わせください。
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- バランス光マイクロ波位相検出器 BOMPD
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主な特長
- 超高速光パルスからマイクロ波信号の間を高精度に同期
- マイクロ波信号から超高速光パルスの間を高精度に同期
- 安定型・ファイバーリンクからの出力光にマイクロ波信号源を高精度に同期
- 超高速レーザー発振器から、超低ノイズのマイクロ波信号を発生
- 加速器で電子バンチへの超高速光パルスを高精度に同期（電子バンチ到達モニター/BAMと併用時）
検出器仕様
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| タイミングジッタ | < 20fs RMS | 積分残留ノイズ:35μHz ～ 100kHz, 8時間測定時 |
| タイミング感度 | > 0.2mV/fs | バランス出力, 1MΩ負荷インピーダンス |
| タイミングノイズフロア | < 5 fs RMS | 積分ノイズフロア：1Hz ～ 100kHz |
| タイミング分解能 | < 0.1 fs RMS | 100 Hz以上の1 Hz帯域幅における積分ノイズフロア |
| 検出器帯域幅 | > 100kHz | 3 dB信号帯域幅 |
| 寸法（高さ x 幅 x 奥行） | 420 × 300 × 171 mm | 光検出器ヘッドの寸法 |
同期デバイス(SD)オプション仕様
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| 制御ユニットタイプ | Cycle E-SYNC | ロックを制御するための追加電子同期ユニット |
| 制御ユニット寸法 | 3U | 19インチラックモジュール |
| 制御システムインターフェース | EPICS | TCP/IP経由 |
| 統合フィードバック | 付属 | スレーブレーザーのアクチュエータに適用 |
| 自動ロック | 付属 | コンピュータのグラフィカルユーザーインターフェース経由 |
入力要件
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| 光入力波長 | 800 ± 30 nm, 1030 ± 30 nm, 1555 ± 40 nm | 中心波長 |
| 光入力タイプ | PMファイバー | コリメータ付属 |
| 光入力パワー | < 5mW | ファイバー結合 |
| パルス繰り返し周波数 | 10MHz ～ 1.3GHz |
仕様
| 仕様 | 値 | 単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 感度 | > 0.2 | mV/fs | 検出器の出力（増幅されない） |
| 分解能 | < 0.5 | fs | 10kHzの分解能帯域幅でのノイズフロアの積算検出 |
| 制御システム | 搭載 | Epics, Tangoなどのインターフェースが利用可能 | |
| 自動ロック | 搭載 | ||
| 寸法 | ラックマウント型（幅：19インチ/482.6mm, 高さ：8.75インチ/222mm） | ||
| 重量 | 10-20 | kg | オプションに応じる |
データシート
| 要求仕様 | |||
|---|---|---|---|
| RF入力パワー | > 15 | dBm | 最大10GHz、BOMPDは対象周波数に応じて設定 |
| 入力波長 | 800 ± 30 1550 ± 40 |
nm | パルスモードで動作 |
| 入力パワー | > 50* > 20** |
mW | * 800nmレーザー用に必要な平均出力 ** 1550nmレーザー用に必要な平均出力 |
| 光コネクタの種類 | 偏波保持ファイバ | FCまたはSCコネクタ | |
| パルスの繰り返し周波数 | < 10 | GHz | OMPDは対象の繰り返し周波数に応じて設定 |
| BOMPD用のRF信号発生器（オプション） | |||
|---|---|---|---|
| 電圧信号発生器（VCO） | 搭載 | ご要望に応じてカスタマイズ可能 | |
| 内蔵フィードバック | 搭載 | 最適化されたPID制御のパラメータ | |
| タイミングジッター | < 301) | fs RMS | 35μHz～1MHzの帯域幅における値。 マスター発振器に対して。 |
| RF出力周波数 | < 10 | GHz | 対象周波数に応じて設定可能 |
| ロック帯域幅 | > 10 | kHz | マスター発振器とRF信号を発生させるスレーブ発振器の間における値。 |
| RF出力パワー | > 10 | dBm | インピーダンス ＝ 50Ω |
| RF出力安定性 | < 0.1 | % | |
| BOMPD用の低雑音信号発生器（オプション） | |||
|---|---|---|---|
| 電圧信号発生器（VCO） | 搭載 | ||
| タイミングジッター | < 5 | fs RMS | 35μHz～1MHzの帯域幅における値。 マスター発振器に対して。 |
1) 最大温度変動：0.1K、相対湿度変動：2%の環境にて動作した時の値。
ご要望に応じて、さらに高精度の仕様にも対応します。
Cycle社 バランス光マイクロ波位相検出器 BOMPDのテクニカルノート
アプリケーション
- タイミング同期システム
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