ゼブラフィッシュ(Danio rerio)は、ヒトの疾患の遺伝子 型、表現型、治療法を研究するための魅力的なモデル 生物であるが、その可能性はまだ十分に研究されてい ない。 特に造血は、幹細胞の生成、維持、移動、分化を調べ るために、動物全体を使った研究からすでに恩恵を受 けている[1]。ゼブラフィッシュは疾患モデルとしての利 点があるにもかかわらず、薬物スクリーニング研究で は、形態学的変化やその他の変化をハイスループット で定量化するためのデータ取得と解析の自動化に関 する困難さのため、あまり利用されていない。ユニーク な課題は、適切な構造の可視化を可能にするために 魚を適切に横向きにすることである。ここでは、IDEA Bio-Medical社が開発した人工知能(A.I.)を搭載した新 しい画像解析ツールについて説明する。このツールは、 マイクロウェルプレート内の顕微鏡で可視化したゼブ ラフィッシュと内臓のスクリーニングと定量を、パラメー ターなしで行うことができる。