干渉計に最適なレーザーとは?波長632.8nmが選ばれる理由|Pacific Lasertec社 赤色HeNeレーザー
2025年 04月18日
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🖊 干渉計に求められるレーザー特性とは?
光の干渉性を利用して微細な変位や距離を測定する干渉計測は、
精密計測技術の中でも高い信頼性と分解能を誇る手法です。
たとえば、ナノスケールの表面検査や振動解析、ウェハの位置測定など、
製造や研究の現場で幅広く使われています。
干渉計に使用するレーザー光源には、「コヒーレンス長の長さ」「波長の安定性」
「直進性」「出力の安定性」といった特性が特に重視されます。
これらが欠けると、干渉縞が乱れたり、測定結果がドリフトしたりするため、
計測精度を維持するためには高性能な光源が欠かせません。
🖊 赤色HeNeレーザーが選ばれる理由
Pacific Lasertec社の赤色HeNeレーザーは、波長632.8nmの単一縦モード発振を行い、
極めて狭いスペクトル線幅(<1MHz)と1m以上のコヒーレンス長を実現しています。
この特性により、安定した干渉縞を維持できるため、
マイケルソン干渉計やファブリ・ペロー干渉計など多くの干渉計測装置で高い精度を実現可能です。
また、可視光の中でも視認性の高い赤色ビームは、光軸調整のしやすさや安全性においても優れており、
実験現場でのトラブルを減らす要素として重宝されています。
赤色のビームは、アライメントの確認や光学系の調整作業にも非常に有効です。
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🖊 Pacific Lasertec社製品の特長
Pacific Lasertec社は、旧Melles Griot社の技術を継承し、高信頼な赤色HeNeレーザーを提供しています。
0.5mWから35mWまでの出力ラインナップがあり、偏光状態もランダム偏光および直線偏光の両方に対応。
さらに、環境変化に強い周波数安定化モデルも用意されており、
特に精密測定分野での長期安定性が求められる場面において高く評価されています。
加えて、同社ではレーザー用の電源ユニットも自社製造しており、
レーザー本体と最適な組み合わせで納品が可能です。
電源と光源の両方を一括で提供できることにより、
装置側の再調整や電気的トラブルのリスクを低減し、導入後の信頼性も高まります。
特に、既存のMelles Griot社製品を使用している現場においては、
互換性のあるPacific Lasertec社製品がそのまま置き換え候補となり、装置の延命や更新に最適な選択肢となります。
高精度な干渉計測を安定して継続したい研究者やエンジニアにとって、
Pacific Lasertec社の赤色HeNeレーザーは確かな信頼と実績を持つ選択肢です。
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