⑲HeNe レーザー出力のプロット線とウォームアップ中の偏光モード(その 2:ウォームアップ中の出力変動)
2022年 12月16日
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Siemens 社製 LGR-7641HeNe レーザーチューブ SP-088 とほとんど同一の長さですがモード波形の形状での劇的な差に留意ください。それぞれのモード波形は上記の Melles Griot 社製 05-LHR-911 同様に完ぺきな三角波形です。このことはウォームアップ時間の終わり近くでとりわけ明白ですが、それはウォームアップ時間を通して極めて類似しています。この形状がこれらすべての Siemens 社製チューブの特性を示しているように思われるのは、私がテストした数本に本質的に同じモード波形が見られたからです。Uniphase 社製 098(もうひとつのバーコードスキャナーチューブ)のモード形状も同一です。088 と 098 の共振器長は事実上同一ですが、LGR-7641 の共振器長は 1/8 インチほど長くなっています。原因は不明ですがこの微々たる長さの違いに基づくとサイズに関係があるようには思われません。当て推量としては、こうした相違は同位体純度(あるいはその欠 如)あるいはガス充填の比率と関係するように思われ、結果的に 05-LHR-911 と同じようなより広いネオンゲインカーブをもたらし、3本の縦モードの内の 1 本が(ネオンゲインカーブの)真中にあるときに、3 本の縦モードがかろうじて同時に発振できると思われます。