レーザー誘起破壊分光法(LIBS)は、金属、半導体、ガラス、生物組織、プラスチック、土壌、薄膜コーティング、電子部品などの幅広い材料を高速で化学分析することができる原子発光分光法である。LIBS技術により、オンラインでの材料分析を現場で行うことができるツールとして、さらに小型化・携帯型化したシステムが開発されており、その結果、この技術は近年大きな注目を集めている。このようなシステムの開発は、レーザー、分光器、CCDカメラといった、より小型の産業用のシステム部品が入手できるようになったことで可能になっている。本アプリケーションノートでは、繰り返し周波数がマルチkHzの新型・コンパクトレーザーがどのようにLIBSシステムにおける設置面積の大幅削減を実現しているのかを紹介する。