いかなる一定の縦モード出力もすてきな滑らかな（ガウシアン）状態で変化しないかの主要な理由は、モード競合のため です。モード競合がなければ、ゲインは飽和せず、すべてのモードで同じとなるでしょう。あらゆるモードがネオンゲインカ ーブのエンベロープの跡をたどるでしょう。ただし、2 つ以上のモードが存在する場合は常に、発振モードは限定されたリ ソース（励起された発振状態の原子）を求めて競合するため、それらは紳士的に分け合う必要があります。この状況が最 も劇的となるのは、ほんの 2 本か 3 本のモードだけが存在しているときであり、その理由は、それぞれが全出力に占め る大きな割合を持つからです。こうした状態では、偏光出力カーブのエンベロープの形状は明らかに非ガウシアンとなり ます。そしてゼーマン分離レーザーの場合（下図）には、まったく奇妙なものとなります。しかし、一旦様々な領域が理解 されると－ 1、2、3 本かさらに多くのモードが競合し－ 結果として生じる形状は意味を為すものとなります。