本研究では、外部共振器で光強度を増強させた周波数変調分光法(FMS)によって、2モード型安定化633nm HeNeレーザーの赤色光(低周波光)発振モードをヨウ素分子127I2におけるP(33)線の超微細構造にロックして周波数計測を行った。赤色光及び青色光(高周波光)発振モードのレーザーは、両方とも2.3 x 10-11 τ-1/2の周波数安定度を持つ。さらに、ファブリ・ペロー型共振器を用いて青色光モードの周波数変動を検出し、音響光学周波数シフターで補償した。2 x 10-3秒と2x 10-1秒の間の積分時間で、3 x 10-11以上の周波数の短期安定度を実現している。
※本論文(1998年)の著作権は米国光学会に帰属する。