ラマン分光の可能性を広げる、理想の励起光源|Cobolt社 04, 05シリーズ
2025年 04月02日
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🔬ラマン分光における“光源選び”の盲点とは?
ラマン分光は、微小な分子振動を捉え、物質の構造や組成を非破壊・非接触で可視化できる強力な分析手法です。
しかしその性能は、「検出器」や「光学系」だけでは決まりません。
“励起光源”となるレーザーの質が、スペクトルの分解能やピーク識別性、定量性を大きく左右します。
特に、ピークが重なりやすい有機材料やバイオサンプルを扱う分野では、線幅が広く、
ノイズの多いレーザーでは解析限界に直面することも少なくありません。
🔬 Cobolt社レーザーで、ラマン分光が生まれ変わる
Cobolt社の「04シリーズ」「05シリーズ」は、ラマン分光に最適化された単一周波数CWレーザーです。
業界屈指の狭線幅(「04シリーズ」:<1 MHz、「05シリーズ」:<500kHzモデルにより<100 kHz)と
高スペクトル純度(60dB以上)によって、ラマンピークをシャープに、
ノイズの少ないスペクトルとして描き出します。
さらに、独自のHTCure™技術構造により、温度変動・振動・湿度に対して極めて高い安定性を確保。
波長ドリフトを防ぎ、長時間のマッピング測定や時間分解測定にも強く、信頼性の高いデータ取得に貢献します。
🔬 04シリーズの主な特長
- 狭線幅:<1 MHz
- 高出力:最大400 mW
- 高スペクトル純度:60dB以上でバックグラウンドの低減
- 波長安定性:±1 pm(±2℃)で再現性ある長時間測定を実現
- ビーム品質:TEM₀₀モード(M² < 1.1)で取り扱いが容易
- 多彩なオプション:ファイバー出力、AOM内蔵、アイソレータ内蔵タイプあり
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🔬 05 シリーズの主な特長
- 狭線幅: <500 kHz / <100 kHzモデルあり
- 高出力:最大3 Wで多用途に対応
- 高スペクトル純度:60dB以上でバックグラウンドの低減
- 波長安定性:±1 pm(±2℃)で再現性ある長時間測定を実現
- ビーム品質:TEM₀₀モード(M² < 1.1)で取り扱いが容易
- 制御性:USB / RS-232制御対応(Cobolt 05-iE)で装置統合にも最適
◎製品の詳細情報はこちら
🔬装置開発者がCobolt社を選ぶ理由
Cobolt社のレーザーは、研究室レベルの精密測定だけでなく、
装置組込みの安定性やメンテナンス性でも評価されています。
たとえば:
- 多波長の励起光源が必要な場合には、弊社が光学系から合波モジュールまでをカスタム設計可能。
- OEM機器に組み込む際にも、コンパクト設計の05-iEシリーズで外付けコントローラ不要の省配線化を実現。
- 長期安定性が求められるラマン装置にも、HTCure™構造が高い耐環境性を発揮。
🔬プネウムなら、レーザーだけで終わりません
Cobolt社の高性能レーザーを適切に活かすには、
波長や出力といったスペックだけでなく、実際の用途に即した設計視点が重要です。
当社では、ラマン分光装置における光学構成やビーム制御、機器統合の要件を踏まえた技術提案を行っています。
たとえば、ご要望に応じて複数波長合波モジュールの設計やファイバー出力対応も可能です。
限られたスペースや既存装置への統合が求められる場面でも、現場に適した構成をご提案いたします。
🔬最後に:仕様比較では伝わらない、本当に“使えるレーザー”を
Cobolt社 04 / 05シリーズは、スペック表では見えない「信頼性」と「応用性」の両立を実現するレーザーです。
もし今お使いの光源に少しでも不満があるなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
装置開発の成功は、正しいレーザー選びから始まります。
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