バリや焦げを出さずに微細加工を行うには?343nm ピコ秒レーザーで変わる加工現場|Bloom Lasers社 OYAT
2025年 04月23日
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💡微細加工の課題は“熱”にあり
高密度化・高機能化が進む電子部品の製造現場では、
FPC(フレキシブル基板)やセラミック、ガラスなどの微細加工が必須となっています。
しかし、こうした繊細な材料へのレーザー加工では、
熱による焦げ・バリ・クラックの発生が品質課題として浮上します。
従来のナノ秒レーザーでは、パルス幅が長いために熱が広範囲に伝導し、
周辺に熱影響層(HAZ)が生じやすいという問題がありました。
結果として、後処理が必要になったり、歩留まりが悪化するリスクも…
💡343nm × ピコ秒で「非熱加工」を実現
この課題を根本的に解決するのが、Bloom Lasers社のピコ秒ファイバーレーザー「OYAT」です。
OYATは、波長343nm(UV)× パルス幅50psという組み合わせにより、
材料に瞬間的にエネルギーを与え、熱が拡散する前に加工を完了させることができます。
この「非熱的アブレーション」により、バリや焦げを最小限に抑え、
極めてシャープなエッジ形状が得られます。
特に、樹脂系やガラス・セラミックスなど、熱に弱い材料への加工においてその効果は顕著です。
💡OYAT主な仕様
- 波長:343 nm
- 出力:最大 50W
- パルス幅:50 ps
- 繰返し周波数:最大 50 MHz
- ビーム品質:M² < 1.2(高精度加工に最適)
- 出力安定性:±2%(±2℃ / 8時間)
◎製品の詳細情報はこちら
💡活用例
- FPC基板のビア穴加工(焦げなし)
- 薄ガラスの高速穴あけ(白化・割れ防止)
- セラミックパターン形成(バリレス)
- 微細な絶縁溝の形成(後処理不要)
💡品質+生産性+装置組込みのバランスも◎
OYATは、50MHzという高繰返し動作により加工スピードも確保しつつ、
ピコ秒パルスで非熱ダメージを防止。
さらに、ファイバーベースのレーザー構造とコンパクト設計により、装置組込みにも最適です。
もちろん、産業用レーザーとして必要な安定性も装備。
HALT設計・HASS準拠で、24時間365日の連続稼働にも対応しています。
💡最後に:歩留まりと品質を両立させたい企業へ
「微細加工で不良が多い」「熱の影響で後処理が大変」「装置への組込みも考えたい」
そんな悩みをお持ちの方にとって、OYATは次世代のレーザー光源として有力な選択肢です。
精密・高品質な微細加工を、ぜひBloom Lasers製品で実現してみませんか?
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