第78号ファイバーレーザー2社(Azurlight Systems社, MWTechnologies社)のご紹介

2017.09.01
(このメルマガは2017/8/09に配信されたものです。)

「宇宙太陽光発電への夢」

プネウム(株)のRONです。
さて、今回は宇宙太陽光発電について調べてみました。

原子力発電の事故時の甚大な危険性を考えると、今後の使用について懸念もされるところですが、再生エネルギー利用の一つとして「宇宙太陽光発電」という方法が検討されており、その実現に向けての準備も進められているそうです」
地上の約1.4倍の強度を持つ太陽光を宇宙空間で捉え、短波などに変換して地上に送り、地上で通常の電力に変換して供給を行うというシステムです。
利点としては、
・昼夜、天候の影響を受けにくい
・地震や台風などの災害の影響を受けにくい
・化石燃料や原子力を消費しないため温室効果ガスや廃棄物を発生しない
・化石燃料と異なり、紛争や受給逼迫に伴う価格急騰を起こしにくい

宇宙太陽光発電システム(SSPS)のイメージ図 (European Space Agency HPより)

宇宙太陽光発電システム(SSPS)の研究 (JAXA HPより)

マイクロ波無線エネルギー伝送技術の研究 (JAXA HPより)

この「宇宙太陽光発電システム」は、福島原発廃炉処理よりもさらに広範な分野に亘る連携が必要とされることが予想されます。オールジャパンはもちろん、世界中の企業や研究機関の共同によって、実現に近づくことを期待します。 (^o^)

それではメルマガ第78号では、以下のファイバーレーザー2社をご紹介致します。

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-目次-

1. Azur Light Systems社    (フランス、Pessac)
2. MWTechnologies社     (ポルトガル、Maia)

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[1]Azur Light Systems社       (フランス、Pessac市)

Azur Light Systems社は、フランスのPESSAC市にあるファイバーレーザーの製造会社です。

Ybドープファイバーレーザーを基本にしつつ、当社で開発、製造された新しい波長(976nm、488nm、515nm、532nm、351nm、355nm)の光が、科学、産業、そしてバイオメディカルの多くの分野で使用されています。
単一周波数で単一モードであるため、周波数安定性、ビーム位置安定性にすぐれ、488nm515nmの2波長同時発振機種は、アルゴンレーザーの置き換えとして、ホログラフィー産業などで広く使用されています。
当社の様々な技術革新によって、ファイバーレーザーの安定性、頑丈さ、製造の
容易さを極め、ファイバーレーザー固有の、高効率、高安定性の特性も加わり、他の固体レーザーを凌ぐ信頼性の高いレーザー光を提供しています。

【特徴】
・CW式
・MOPA(MasterOscillatorPowerAmplifier)方式
・波長:1064,1030,976nm、SHG:532,515,488nm、THG:351,355nm
・出力:20mW~50W
・線幅:<50kHz~200kHz
・周波数安定性:<0.1pm
・ビーム位置安定性:<±0.5urad/度
・ビーム径:1mm、直線偏光
・Free Space
・消費電力:~300W
・空冷

【応用】
原子トラップ、原子冷却、ボースアインシュタイン凝縮、レーザーポンピング、非線形波長変換、PL、赤外分光、干渉計、デジタルホログラフィー、可視化装置、LDV、アルゴンレーザー置き換え、など。

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[2]MWTechnologies社        (ポルトガル、Maia市)

MWTechnologies社は、ポルトガルのMaiaという都市にあり、ファイバーレーザ製造会社のMultiwave Photonics社からスピンアウトして作られたファイバーレーザーの会社です。

MOPA方式のパルス式ファイバーレーザーで、波長はYbドープファイバーの1um、Erドープファイバーの1.5umの2波長の製品が供給可能です。特に、パルス幅を自在に変えたり、パルスエネルギーを一定に保ちつつ繰り返しが可変にできるなど、パルス制御に優れている点が特徴です。
他にスペクトルがブロード(>50nm)なASEソース、ファイバーアンプ、また、コンパクトなレーザーダイオードドライバーがあります。

【特徴】
・パルス式
・MOPA(MasterOscillatorPowerAmplifier)方式
・波長:1064,1550nm
・出力:0.5W~20W
・繰り返し率:0-1MHz
・パルス幅:6-200nsの間で可変
・シングルショットから高繰り返しまで変化させて、ピーク出力一定、またはパルスエネルギー一定を維持可能
・ビームはファイバー出力(FC/APCコネクター)
・コンパクト(最少は95mmx20mm)
・空冷

【応用】
マーキング、ソーラーセルプロセシング、抵抗トリミング、メディカル(OCT)、LIDAR、リモートセンシング、 レンジファインダー、光通信、 半導体イメージング、バイオメディカルイメージング (OCT) など。

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